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「親を尊敬できない」と感じるのは、決してめずらしいことではありません。
私も、「親を尊敬できない」一人です。
多くの子どもは、親に対して期待を持っています。
しかし、その期待が裏切られたり、親との関係に問題を感じたりすると、親に対して不満や失望が生まれやすくなります。
「親を尊敬できない」と感じているあなたは、心の中が漠然としたものでモヤモヤしていませんか？
親を尊敬できない理由には個々の背景があり、それぞれ違います。
その原因をきちんと理解し、自分の感情とどう向き合うかを知ることで、あなたの心の中が整理されるはずです。
この記事では、毒親育ちの筆者が、
を詳しく解説します！
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
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親を尊敬できない理由とは？
親を尊敬できない理由は、親が繰り返しおこなう有害な行動が原因です。
あなたの親は、もしかしたら毒親ではないですか？
ほとんどの毒親は、自分が毒親だということに気がついていません。
そして、子ども自身も、自分の親が毒親だということに気づいていない場合があります。
「毒親」とは、子どもの成長や人格に悪影響をあたえる親のことを指します。
毒親は、意識的か無意識的かにかかわらず、さまざまな方法で子どもを傷つける行動をとります。
毒親の行動は、子どもに対して深い心の傷を残します。
子どもの精神的な発達に悪影響をおよぼし、長期的には子どもが親に対して反感を抱く原因となります。
子どもに尊敬されない親の特徴8選
親を尊敬できないと感じる理由には、さまざまな要因が絡み合っています。
親が毒親だった場合、子どもの成長とともに親は子どもに嫌われ、親子関係は悪化していきます。
大切なのは、あなたの親が毒親なのか知ることです。
ここでは、子どもに尊敬されない親の特徴について、具体的に解説していきます。
身体的、心理的虐待をする
毒親は、身体的な暴力や心理的な虐待を行います。
これらの虐待は、子どもの身体的・精神的な健康に深刻な悪影響をおよぼします。
身体的虐待をする
身体的虐待は、
など、直接的な暴力行為です。
身体的虐待は、子どもに肉体的な苦痛をあたえるだけでなく、恐怖心や不安感をうえつけ、精神的なトラウマを引き起こします。
心理的虐待をする
心理的虐待は、身体的な暴力は行わないものの、
など、言葉や態度で子どもを精神的に苦しめる行為です。
心理的虐待は、子どもに強い孤独感や自己否定感を抱かせ、長期的な心理的影響をもたらします。
こちらの記事↓では、毒親も使う心理的虐待の方法「ガスライティング」について詳しく解説しています。
無関心と過干渉
毒親は、無関心と過干渉という両極端な行動をとる傾向があります。
これらの行動は、子どもの健全な発達に深刻な影響をあたえます。
子どもに対して無関心
毒親は、子どもの感情や意見に対して無関心です。
子どもが助けを求めたり、感情を表現したりしても、
などの対応をします。
無関心は、子どもに「自分は親から愛されていない」「自分には価値がない」という感覚をうえつけ、深い孤独感を抱かせます。
子どもに対して過干渉
一方で、過干渉な毒親は、子どもの生活のあらゆるものに干渉し、管理しようとします。
などの行動が含まれます。
過干渉な毒親は、子どもに、
ようにコントロールします。
これにより、子どもは自立心を失い、親の支配から逃れることがむずかしくなります。
こちらの記事↓では、なんでも干渉してくる「心配性の親」の対処法について、詳しく解説しています。
感情を操作する
毒親は、子どもの感情を操作することによって、自分の思い通りにコントロールしようとします。
子どもの自主性や感情を尊重せず、親の欲求を優先する行動をとります。
罪悪感をうえつける
毒親は、子どもに罪悪感をうえつけることで、子どもを従わせようとします。
たとえば、子どもが親の望む行動をとらなかった場合、
「あなたのせいで私は不幸だ」
といった言葉をつかって、子どもに罪悪感を抱かせます。
子どもは親の望む行動をとらなければならないと感じ、親の期待に逆らうことができなくなります。
条件付きの愛情をあたえる
毒親は、子どもが自分の要求に従ったときだけ愛情をあたえ、従わないと冷たくあしらいます。
このような行動は、子どもに、
「親の愛情を得るためには、自分の感情や欲求を犠牲にしなければならない」
という無言の圧力をあたえます。
子どもは、「親に従わなければ、親に愛してもらえない」と思うようになるのです。
結果として、子どもは自己の感情を押し殺し、親に認められるために自分を偽るようになります。
言葉や態度で否定する
毒親は、子どもに対して否定的な言葉や態度を繰り返しつかいます。
否定的な言葉や態度は、子どもの自己評価を低下させ、精神的なダメージをあたえます。
子どもを責める
毒親は、子どもの行動や考え方をつねに否定し、非難します。
子どもが新しいことに挑戦しようとすると、
と、先回りして可能性を否定します。
また、子どもが何かに挑戦して失敗した時に、
「どうしてこんな簡単なことができないの？」
と、努力を評価せず、つねに否定的な言葉で子どもを傷つけます。
つねに否定することによって、子どもに「自分は何をやってもダメだ」という感覚をうえつけ、自己肯定感を低下させます。
子どもを見下す
毒親は、子どもを侮辱したり、罵倒したりすることがあります。
などの言葉を繰り返しつかうことで、子どもを精神的に追い詰めます。
言葉の暴力は、子どもの心に深い傷を残し、成長してからも続く精神的な問題を引き起こすことがあります。
親と子どもの境界が曖昧
毒親は、親と子どもの間に健全な境界を設定できません。
親が子どものプライバシーを尊重しないことで、子どもが自分自身を確立する機会が奪われてしまいます。
プライバシーの侵害
毒親は、子どものプライバシーをほとんど尊重しません。
などの行動を、平気でします。
こうした行動は、子どもに「自分にはプライバシーがない」「親から自分は信用されていない」という感覚を抱かせます。
子どもの自主性や自己表現を抑えこむことになり、将来、他人と健全な関係を築く能力に悪影響をあたえます。
感情を子どもに押しつける
毒親は、自分の感情やストレスを子どもに押しつけます。
など、子どもはなにも悪くないのに、親の感情のはけ口にされます。
毒親のストレス解消につかわれる子どもは、つねに親の機嫌をうかがうようになります。
親の感情を優先させる子どもは、自分の感情を表現したり、自分の欲求を認識したりすることが困難になります。
役割の逆転
毒親は、子どもに対して「親代わり」や「カウンセラー」のような役割を求めます。
など、親が精神的に不安定な時に、子どもに支えを求めます。
このような状況では、子どもは本来の役割である「子ども」としての位置を失い、大人としての責任を負わされることになります。
子どもは無理に成長しようとし、子どもらしい自由や無邪気さを経験することができなくなります。
共依存の関係
毒親は、子どもに依存したり、子どもが親に依存するようコントロールします。
この共依存的な関係は、親と子どもどちらにとっても有害です。
親が子どもに依存する
毒親は、子どもに依存して自分の欲求を満たそうとします。
「あなたがいないと私は寂しい」
などと言い、親が自分の孤独感や不安を子どもに埋めてもらおうとします。
毒親は、子どもに対して
を、義務のように心理コントロールをします。
子どもは、自分の欲求を犠牲にするようになり、健全な自立をすることが困難になります。
子どもを親に依存させる
毒親は、子どもが親に依存するように仕向けます。
たとえば、親が子どもに対して、
「あなたは、私がいなければ何もできない」
と繰り返し言うことで、子どもが親なしでは生きられないという感覚をうえつけます。
子どもは自己肯定感をもてず、自立した生活を送るためのスキルや自信を育むことができません。
こちらの記事↓では、毒親に共依存の関係にさせられて育った子どもの末路について、詳しく解説しています。
自己中心的な行動
毒親は、自分が全て正しいと思っています。
子どもの欲求や感情よりも、自分自身の欲求や感情を優先して、自己中心的な行動をとります。
自己犠牲を強調する
毒親は、子どもに対して、
「私はあなたのために全てを犠牲にしている」
と強調します。
その真意は、子どもに対する過度な期待や要求を正当化するためです。
「あなたのために私はこんなに苦労しているのだから、あなたも私の言う通りにするべきだ」
と言うことで、子どもに罪悪感を抱かせ、自分の要求を押し通そうとします。
親の価値観を押しつける
毒親は、自分の価値観を子どもに押しつけ、価値観に合わない子どもの考えや行動を否定します。
など、子どもの友人関係を自分の価値観で決めようとしたり、子どもの希望を無視して進路や職業を強制します。
子どもが親とは異なる進路や生き方を選ぼうとした場合、毒親はそれを批判し、子どもを「裏切り者」としてあつかいます。
子どもは自分の価値観や選択を信じることができなくなり、つねに親の承認を求めるようになります。
こちらの記事↓では、「自己中な親」の特徴と対処法について、詳しく解説しています。
子どもを他者と比較する
毒親は、子どもを他者と比較することで、子どもに劣等感を抱かせます。
この比較は、子どもの自信や自己価値を大きく傷つけます。
兄弟姉妹と比較する
毒親は、兄弟姉妹の中で「優れた子ども」と「劣った子ども」を作り上げます。
「お兄ちゃんはこんなに成績がいいのに、どうしてあなたはできないの？」
といった言葉を繰り返しつかうことで、子どもに劣等感を抱かせます。
このような比較は、兄弟姉妹間の競争や嫉妬を引きおこし、家族内での関係を悪化させます。
他の家族と比較する
毒親は、他の家庭の子どもと自分の子どもを比較し、
「○○さんの子どもはあんなに優秀なのに、あなたはどうして…」
といった言葉をつかいます。
子どもはつねに他者と比較されることで自己評価が低くなり、自己肯定感をもつことがむずかしくなります。
子どもは親の期待に応えようと必死になりますが、同時に自分が「不十分」だと感じ続けるため、精神的なストレスが増大します。
親を尊敬できないときの向き合い方
「親を尊敬できない」と感じたとき、その感情にどう向き合うかが重要です。
親を尊敬できないという感情が湧く背景には、親の言動や過去の経験、価値観の違いなど、さまざまな要因が関わっています。
それに適切に向き合うことで、親との関係が改善されたり、自分の心が軽くなったりする可能性があります。
ここでは、親を尊敬できないと感じたときに役立つ具体的な対処法を詳しく紹介します。
自分の感情を整理する
まず、自分の感情をしっかりと理解し、整理することが重要です。
親に対してなぜ尊敬できないのか、その理由を掘り下げることから始めましょう。
怒り、失望、悲しみなどの感情が絡み合っている場合、具体的に何が原因となっているのかを見つけ出すことが必要です。
原因を見つけ出すためには、次のような方法が役立ちます。
自分の感情を文章に書き出すことで、心の整理が進みます。
書くことで、頭の中の感情が明確になり、親に対して抱いている不満や違和感を冷静に振り返ることができます。
誰かに自分の気持ちを話すことで、他者の視点から助言をもらったり、感情の整理が進んだりします。
親の行動や自分の感情を一歩引いた視点で見つめ直すと、冷静な判断がしやすくなります。
親との距離を適切に保つ
感情を整理したら、次に考えるべきは親との距離感です。
親との関係がストレスの原因になっている場合、物理的・精神的に適切な距離を保つことが、心の健康を守るうえで非常に重要です。
親に対しての依存や過干渉から距離をとることで、自分自身の気持ちや行動に余裕が生まれます。
物理的な距離をとる
などの場合は、意識的に距離を置くことが効果的です。
一人暮らしや、親と会う回数を減らすなどの手段で、距離をとることで心の安定を図ることができます。
精神的な距離をとる
親の意見や言動に対して過度に反応せず、自分の価値観や意志を大切にしましょう。
親の影響力を減らし、自分の人生を自分でコントロールできる感覚を持つことが大切です。
コミュニケーションの改善を試みる
親との関係を改善するためには、コミュニケーションの見直しが必要です。
親を尊敬できないという感情が湧く背景には、誤解やコミュニケーション不足が原因となっていることが少なくありません。
以下のような対策を取ることで、関係を修復する糸口が見つかるかもしれません。
親との対話において、感情的に訴えるのではなく、自分の感情を冷静に伝えることが大切です。
たとえば、「あなたの〇〇という行動が、私にとっては辛かった」と具体的に伝えることで、親もあなたの気持ちを理解しやすくなります。
親の側にも親自身の感情や理由があります。
こちらの感情だけでなく、親の考えや意図を聞くことで、お互いの理解が深まり、関係が改善する場合があります。
専門家の助けを求める
親との関係がどうしても修復できず、深刻なストレスやトラウマの原因となっている場合、専門家の助けを求めることも重要です。
カウンセリングや心理療法を通じて、自分の感情や状況を整理し、親との関係を健全に保つための具体的な対処法を学ぶことができます。
自治体の相談窓口や、法務省のＳＮＳ（ＬＩＮＥ）人権相談といったものもあります。
近くに専門のクリニックがなかったり、通院する時間がない場合は、自宅で相談ができるオンラインのサービスもあります。
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では、さまざまなカウンセラーが登録されており、スマホで気軽に相談することができます。
「毒親の悩み専門」などの、ひとつの問題に特化したカウンセラーの方もいらっしゃるので、自分に合ったカウンセラーを見つけることができます。
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カウンセラーと話すことで、自分の気持ちを整理し、親との関係に対する新しい視点を得ることができます。
親を尊敬できない気持ちと向き合うために
親を尊敬できないと苦しまなくていい
あなたは、親を尊敬できない自分に苦しんでいませんか？
親だからといって、必ずしも尊敬しなければいけない訳ではありません。
「尊敬する」とは、相手の能力や人格、行動に対して優れていると感じ、敬意を持つことを意味します。
尊敬するという感情は、頑張って持てるものではなく、心から湧き上がってくる感情だと思います。
親であろうと、誰であろうと、尊敬できないものはできません。
しかし、親を尊敬できないと悩んでいる時点で、あなたは親のことを想っている優しい人です。
親を尊敬できないからといって、あなたが悪いわけではありません。
親との関係がどうであれ、自分の心を守り、大切にすることを最優先にしてあげてください。
親を一人の人間として見てみる
あなたの親を、「親」ではなく「一人の人間」として見てみてください。
あなたの親は、あなたから見れば「親」ですが、あなたの祖父母から見れば「子ども」です。
あなたの親も、誰かの「子ども」であり、「一人の人間」なのです。
親だと思うと、親なのにどうしてこんなことをするのか、どうしてしてくれないのかと不満が溜まります。
私も、大人になっても親に対してずっと不満がありました。
しかし、親を「一人の人間」として見たときに、
この人は、未熟な人間なんだな。
と、客観的に見れるようになり、親としての期待をしなくなったら、心が少し軽くなりました。
あなたも、違った視点で親のことを見たときに、感情の変化があるかもしれません。
親を尊敬できないときの対処法 まとめ
親を尊敬できないと感じることは、決して異常なことではなく、多くの人が抱える自然な感情です。
重要なのは、
を考えることです。
親を尊敬できないという気持ちは、必ずしも解決しなければならない問題ではありませんが、自分が納得のいく形で向き合うことが大切です。
無理に尊敬の感情を持とうとするのではなく、まずは自分自身を大切にしながら、自分なりの向き合い方を見つけていってくださいね。
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